はっしーの日記

眼科のこと、生活の事、色々綴ります

新人・若手視能訓練士さん必見!2024年度眼科系主要学会スケジュール

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こんにちは、はっしーです。

ブログ移設もおおよそ終了して新規の記事にも着手できるようになりました。

昨年もこの時期に同じような内容の記事を前ブログに投稿していましたが、勉強家の視能訓練士さんはそろそろ次年度の学会参加予定を立ててると思います。

4月からの新人さんにとっては「学会参加?」とまだまだ分からないことだと思います。今回は学会参加の意義について、それと主要な眼科学会の簡単な特徴(主観が入ります)を開催時期や場所を含めてまとめていきます。

そもそも学会とは?

学会は、学者や研究者が自身の研究成果を公開発表してその科学的妥当性を検討・討議する場所です。眼科系学会の場合は大学病院から診療所まで幅広く職場が展開していますがその中で働く医師や看護師、我々視能訓練士が臨床で抱えている悩みや不明とされている病態について研究し発表する場となっています。

(医学研究は特に人体に関わることも多いため、倫理指針の下で厳密に管理されて行われています。)

医療現場では常に新しい治療法や知見が出てくるため、学びを止める事はできません。新書を購入して自宅で学ぶ自己研鑽にも限界があるため、自分の興味のある分野、専門としたい分野、学びなおしたい分野では学会に参加して学びを深めていきましょう。

以下、学会を開催日程順に掲載します。

第128回日本眼科学会総会

会期:2024年4月18日(木)~4月21日(日)

会場:東京国際フォーラム

学会URL:第128回日本眼科学会総会 (congre.co.jp)

もっとも大きな眼科系学会の1つです。今回の採択演題は現段階で口頭/ポスター含め483の演題が採択されています。一般演題の他多くのシンポジウムや招待講演が準備されており日本の眼科の最前線を知ることができる学会です。

第6回日本近視学会総会

会期:2024年5月18日(土)~19日(日)

会場:ステーションコンファレンス東京

学会URL:第6回日本近視学会総会 (may-pro.net) 

視能訓練士のメインフィールド「屈折矯正」と関連深い近視についての専門学会です。規模こそ小さいものの近視進行抑制や病的近視へのアプローチなど日常臨床で有益な情報の宝庫と言える学会です。

第13回日本視野画像学会学術集会

会期:2024年6月1日(土)~2日(日)

会場:朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター

学会URL: 第13回日本視野画像学会学術集会 (shinsen-mc.co.jp) 

視野/画像検査の要所や検査結果の考え方から最近ではAIを用いた解析など視野や眼科画像に関する学会です。今年はセミナーで検査の勘所としてゴールドマン視野/OCT/OCTAで視能訓練士の先生方によるセッションがあります。

第80回日本弱視斜視学会総会

会期:2024年6月14日(金)~15日(土)

会場:アクトシティ浜松

学会URL:第80回日本弱視斜視学会総会 第49回日本小児眼科学会総会 合同学会 (jtbcom.co.jp) 

視能訓練士として大変勉強になる学会です。今年は近年トピックスになっているsagging eye syndromeのシンポジウムもあります。視能訓練士プログラムも準備され、第一線で活躍されている視能訓練士の姿を間近で見ることができます。

第65回日本視能矯正学会

会期:2024年11月2日(土)~3日(日)

会場:ライトキューブ宇都宮

学会URL:第65回日本視能矯正学会 (jaco2024.org)

名前の通り、視能訓練士のための視能訓練士協会主催の学会です。シンポジウムから演題まですべてが視能訓練士視点からスタートして考案されていますので新人さんや若手視能訓練士でもその内容をしっかりと吟味して学ぶことができる学会です。生涯教育制度に登録されている方には登録者限定のプログラムもあります。

第78回日本臨床眼科学会

会期:2024年11月14日(木)~17日(日)

会場:国立京都国際会館、ザ・プリンス京都宝ヶ池

学会URL:第78回日本臨床眼科学会 The 78th Annual Congress of Japan Clinical Ophthalmology (jtbcom.co.jp) 

眼科学会総会に並ぶ眼科系最大規模の学会です。演題やインストラクションコースはもちろんのこと、機械展示では最新の機器に触れたり、新作コンタクトレンズをみることができるなど見どころが多い学会です。

インストラクションコースは各専門分野(斜視や近視など専門学会)の第一線におられる先生方による各分野の基礎から最前線を知ることのできるコースが初級から上級まで準備されており、自分のレベルにあった、気になるコースを選ぶことが可能です。事前登録もしており、どうしても聞きたいコースがある場合は学会事前参加登録ののちにインストラクションコースの登録もしておくとよいでしょう(各コースで当日入場券を朝一番に発行されますが人気コースは早くに取ろうとしても当日券がとれないことがあります)。

まとめ

以上、私の独断と偏見で選んだ眼科系主要学会でした。

今回入れていない学会も大変勉強になる学会ばかりです。

コロナ禍になり、オンデマンド配信やLWebを用いたLive配信なども用意されている学会もありますが、やはり学会は現地参加に醍醐味があります。

同じ方向性を持つ研究者との討論や懐かしい同期や恩師との再会などが会場の至る所で見られます。学会が終わった夜にはご当地料理に舌鼓をうつという楽しみ方もあります。

今年はどこの学会に行こうか、参考になれば幸いです。