はっしーの日記

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認定視能訓練士への途 後編

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認定視能訓練士への途 後編です! 認定視能訓練士を目指したい気持ちはあるものの費用面を計算して諦めてしまっている人もいるかもしれません。そこで、少しでも救済策になればと思い後編を綴ります。

 

職場に掛け合って出張申請しましょう!

単位取得の効率だけを考えて、日本視能矯正学会にだけ参加しようとしても、学会は毎年同じ場所で開催されるものではありません。 勤務先の近くで開催される眼科主要学会に参加してコツコツ単位を取得するのも一つです。 交通費宿泊費も大変大きな負担になります。 そこで、職場へ掛け合って出張申請の可否を尋ねてみましょう!

大きな病院であれば「年に〇回、宿泊費上限〇〇〇〇〇円、交通費実費請求」等の規定があります。 クリニックであっても院長先生(雇用主)との労働契約において服務規程の中に「教育に必要な場合、勉強会等へ参加を申し付けることがある」等の規定が設けられていることが多いです。宿泊費の上限もない場合があります。参加回数や費用申請は規定されている医院もありますし、随時院長先生と相談して決定される医院もあります。

学会参加費用・宿泊費・交通費は職場に出張申請することで負担がなくなることがあります。

また教育プログラムについても、職場へ十分なプレゼン(生涯教育を進めているいることや学ぶ内容、学んだ後の報告)をすることで出張として認められる場合があります。 全額職場が負担してくれる、というのは難しいかもしれませんが職場によっては大きく自己負担を減らせる可能性がありますので、職場の上司や事務へ相談してみると良いです。

 

給与アップへの途・日ごろからのアピール

認定視能訓練士になったら給与アップが見込めるのか 現状で給与アップしたという報告は現状ではかなり少ないです。 認定視能訓練士の数が少ないことや認知度が高くない事に由来するものと考えられますが 上がった例もありますので実例を示します。

 

公立病院(僻地):認定取得後、年次昇給時に基本給約6000円アップ
 

こちら、私です。通常、公務員は人事院勧告に基づく国家公務員の給与表を参考に各自治体でその職域ごとに給与表が設けられています。視能訓練士医療職(二)に分類され、公務員であれば薬剤師や診療放射線技師等と同じ給与体系で給与が決定します。 公務員給与における通常の年次昇給は通常業務で評価されると年間4号給昇給します

 

例:2級20号給221600円 → 2級24号給227300円(給与.com内表より引用)
 

認定視能訓練士の取得に日ごろから学会参加や研修参加などの研鑽を積んでいることは上司である眼科部長(医師)や外来看護師長や事務長へ事前事後の報告していました。 認定視能訓練士になった際の報告で評価を得てその年の年次昇給は12号給上がりました。 (講習以外にも日ごろの業務成績病院への貢献度も加味された評価だと思います)

例:2級20号給221600円 → 2級32号給237700円(給与.com内表より引用)
 

地方公務員でしたので例に出したような国家公務員ほど昇給することはありませんが、その当時の等級・号給から通常昇給分約3000円とは別に約6000円の基本給アップとなりました。

基本給6000円というと年額72,000円アップです。賞与が4カ月であれば足し96,000円です。

認定視能訓練士取得の費用は出張費が出ていたのであれば税金を差し引いても1年半で補完できてしまいます。 交渉というほどの事はしてないかもしれませんが、日ごろから自己研鑽を積んでいる事、看護師等の職種にも認定看護師や医師であれば専門医など、より高いステージに進むことで資格手当という形で反映されている病院もありますので自身の努力をアピールしていくことが重要であると考えます。研鑽を積んだ努力の先に、認定視能訓練士という高いステージで病院(患者さん)に貢献できる!と病院(経営側)が認めてくれれば給与アップへと繋がってくると思います。

 

私は、頑張って取得した認定視能訓練士が社会的にも認められるようになるためにはこういった昇給の実例報告を増やす必要があると考えています
 
今回の記事では認定視能訓練士への過程や費用の話をしましたが、先に書いていますよう各プログラムには修了試験もあります。講義日程は休日返上で3日間朝から夜まで講義漬けで取り組むものもあります。並大抵の努力ではないです。病院の総務や経営に携われている上長の方々へ、この努力に評価を付けて下さる事を切に願います。
 

以上、認定視能訓練士への途を費用面などお金の話を中心に話を進めました。 ありがとうございました。