はっしーの日記

眼科のこと、生活の事、色々綴ります

新定番!視能訓練士必須アイテム!その名もCOメジャー!!!

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こんにちは、はっしーです。

今回は我々視能訓練士にとって新定番となり得るアイテムを掘り下げて解説していきたいと思います。

視能訓練士の必須アイテムとは?

はじめに、視能訓練士として働く上で外来必須アイテムといえば何を思い描くでしょうか?

①三田式万能計(PDメーター)

②調節視標(Lang Fixation cube)

③カバー(JACOバー)

視能訓練士三種の神器と呼ばれる検査アイテムでしょうか。次点にペンライトやスキアスコピーなどが入ってくると思います。

①三田式万能計(PDメーター)

写真に記載したような各種スケールが1本に収められています。主に瞳孔間距離(Pupil distance:PD)の測定を行います。PDは検眼においてスタートである検眼枠のサイズ設定に使用します。

検眼枠の鼻部分にある数字がPDですね。

眼球突出/頂間距離測定は右左で裏返して使用します。左右の曲線部分を患者さんの頬にあてることで固定して測定しやすくする工夫が見られます。瞳孔径スケールは特に学生指導や新人指導の際、疾患によっては瞳孔径の変化がみられるもの、散瞳薬の効果判定などに使用して記録したり、指導者/上長に報告します。

②調節視標(Lang Fixation cube)

調節視標は眼位検査に代表される「固視を促す」際に用いられるものになります。特に小児の検査では「興味をひくものが望ましい」とされていることもありますが、調節の研究をしていた自分としましては興味等により固視具合に差がでてしまうのを良しとはしないのでこの調節視標1本で検査を行うことが多いです。調節刺激/反応を一定化させるという目的ではなく「視線を安定させる」という意味合いでは興味をひくものでもよいのではないかと考えていますが賛否ある部分なので難しいですね。

③カバー(JACOバー)

こちらも眼位検査(Cover test)に用いるアイテム、カバーです。反射のない黒いカバーがより両眼視を崩して片眼での固視を促しやすいとされますが、カバー眼の眼位も確認できるように半透明のものを使用する場合もあります。JACOバーは黒・半透明・赤フィルタがセットになっている視能訓練士協会監修で作成されたアイテムになります。

新定番となりうる?!

さて、今回の本題となりますCOメジャーについて話を進めていきます。

COメジャーは株式会社スクエアウィール(Square Wheel)の新商品です。視能訓練士である佐々木翔社長が視能訓練士のために必要な機能を吟味して開発されたものです。

COメジャー(全景)

まずは全体から見ていきましょう。

中央左から緑のスリットガラス・透明(に見える)板・赤フィルタ・透明(に見える)板・黒い板の順に並んでいます。また上下にスケールが付いていることも確認できますね。それでは一つずつ見ていきましょう。

中央左:簡易サイクロフォロメータ

サイクロフォロメータを簡易/小型化して組み込まれています。

左端の緑のダイアルを調整して使用します。

緑スリットレンズと中央の赤色レンズを用いて眼位検査の中でも測定が難しかった回旋偏位の検査が可能となります。

緑スリットレンズと赤フィルタを患者さんの眼前にあて、ペンライト光を固視してもらい見え方を確認しながら光が平行となるように合わせます。

光を当てると各レンズでこのように見えます。

赤フィルタレンズにも小さくスリットが刻まれており、光を通してみると線条光として見ることができます。

回旋偏位があるとダイアル0度では平行にならないためダイアルを調整して自覚的な見え方が平行となるように合わせます。

RF(右眼固視)で左眼のIn(内方回旋)、Ex(外方回旋)を確認。

裏返して、LF(左眼固視)で右眼のIn(内方回旋)、Ex(外方回旋)が確認できます。

以前はMaddox rodを使用したり、大型弱視鏡を用いて確認していたものがここまで簡易化されているのは感動ものです。

透明(に見える)板:Bagolini線条レンズ

一見透明に見えるレンズですがこのレンズには左右対称の線条が刻まれています。これは網膜対応検査に用いるバゴリーニ線条試験(Bagolini SG test)ができます。

サイクロフォロメータと同様で透明板部分を眼前にかざしてペンライト光を見てもらいます。

すると、

線条光が斜めに見えます。両眼で見た時の線条の見え方を確認することで網膜対応検査が可能となります。

以前は専用のバゴリーニ線条レンズ、もしくは眼鏡を用いていました。

瞳孔間距離など各種スケール

本体の上下の端には各種スケールが刻まれています。

各種スケールを用いて、瞳孔間距離・頂間距離・眼球突出、少しコツがいりますが瞳孔径もこのスケールで測定可能でしょう。

また写真下のスケールでは瞳孔ー鼻中央ー瞳孔の距離が測定できます。斜視やシングルアイの方にはこっちのスケールで測定できます。以前眼鏡店さんで見せてもらったことがあり以前から欲しかったものがこの機会で手に入ってしまいました!!

右端:カバー部

カバー部ですが、私は黒が好みでしたので黒のものを購入しましたが色違いで、黒カバー部が透明になっているものもあります。しゃもじ状の形により、カバーテストではしっかりと眼を覆うことができます。

梱包とセット内容

注文から到着の早さがSNS(X)で話題となっておりましたが、注文・振込からの発送がとにかく迅速でした。

到着したものはコチラ

とてもオシャレな箱に入っています。

中には本体の他、使用説明書と機器案内、それとサイクロフォロメータ・バゴリーニ線条の見え方を示してもらうための回答標(といえばいいでしょうか)が付属しています。

忘れてはいけないのが本体用のケース(↑写真下)、スクエアウィールの刻印入りでとってもクールです!

SNSでのDM注文者限定特典はコチラのスクエアウィールステッカー、どこに貼ろうか悩みます。。。

まとめ

今回紹介したCOメジャーは冒頭で問いかけた視能訓練士の外来必須アイテム

①三田式万能計と③カバーを踏襲するだけでなく新たにサイクロフォロメータやバゴリーニ線条レンズまで組み込んだ更なる万能計となりました!!

今まで簡易でもできなかった眼位(回旋)検査も可能となるため今後の外来検査を大きく変えていくものとなることでしょう。まさに新定番と呼ぶにふさわしい商品です。視能訓練士だけでなく眼科医の先生方や眼鏡士さんたちにも手に取っていただきたいですね!

購入は各医療機器の卸業者さんを通す方法の他、SNSのX(エックス)で佐々木翔社長にDMする方法、https://squarewheel.base.shop/にて通信販売で購入する方法があります。

COメジャーを仲間に迎え、挟まない遮閉板、キンケンココミテアンコウちゃん(非売品)と仲間が増えてまいりました。スクエアウィール社の今後の商品にも目が離せませんね!!

その他、いつもはこのような記事も書いています。

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