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こんにちは、はっしーです。
最近日常の話が多くなりがちなのでここらへんで少し真面目な話も入れていきたいと思います。
はじめに
私の過去記事の中には「眼科診療報酬シリーズ」があります。
私が眼科で働く国家資格「視能訓練士」として眼科の診療報酬をまとめたものになりますが、少し専門性が高い記事になります
病院での費用の計算に用いる診療報酬についてまとめたものになりますが、一般の方が検査の項目を見てどれがどれだと調べるのは困難極まりますよね。
一般の方へ向けたコメント記事もあったりするのですが言葉足らず感が否めません。
眼科は検査が先に?
眼科に一度診察に来られた方であればほとんどの方が経験されていると思うのですが、眼科では内科や整形外科といった他科と違い、先に視力検査などの検査が行われます。(*施設によります)
それはなぜか。
例えば主訴(その日病院にかかった主たる訴え、悩み)が「見えにくい」だった場合、その「見えにくい」がどのような状態なのかを調べてから診察に入ることになります。
「例:見えにくい」と言っても感じ方は人それぞれです。
普段検査をしていて患者さんと話をしている時に、今まで視力1.5であった人がその日視力が0.9に下がっていて「見えにくい」と言われている状況もあれば、逆にそこまで気にならないという人もいたりします。
視力という世界統一の考えをもって「見えにくい」を評価するわけですが単純に視力だけでは「見えにくい」を表現しきれるかというとそうではありません。
視力が下がった気がするというのは氷山の一角です。
見えにくいという感覚はその他
全体(一部)がかすむ
ぼやける
歪む
視野が欠ける
視界に何か浮いている
といった眼の症状すべてを「見えにくい」と表現されることがあります。
「見えにくい」を細分化するための問診
人それぞれ違うこの「見えにくい」の表現を細分化するために問診を取るのが眼科の受付であり我々視能訓練士であったりします。
もちろん、初診の方に記入してもらう問診表には上記のような症状が細かく選べるようになっていることもありますが、どう見えにくいかを追加で聴取し、医師の診療へと繋げていきます。
医師からの包括指示を受けた検査一式
今までお話したような「見えにくい」などの眼科の主訴から医師が状態観察・診断を行うために必要な検査、視力検査や屈折検査・眼圧・眼底検査などが視能訓練士など眼科スタッフへ事前にまとめて指示されています。
その検査項目は初診の場合、再診の場合、疾患(*疑われるものも含め)につき指示されていますので診察前に検査をお願いすることが多々あります。
総括
眼科では(初診/再診/症状により)自然と検査に至る流れが出来上がっている施設も多いので、検査実施のお願いが簡素になってしまっていることもありますが以上のような理由があります。今回の記事内容以外にも理由がある施設もありますが、すべては患者さんにスムーズに診察を受けてもらうため、より細かい診察、経過観察・病状変化把握するための取り組みになりますのでご理解いただけると幸いです。